損切りを身につける 【ポジティブな技術】
株式トレードしていくうえで知らなければいけない言葉の一つに"損切り" というものがあります。
買った保有株の株価がいくらまで下がったら売ってしまうという方法です。
下がったら売る?正気なのか?損するぞ?
と思うかもしれませんが、確かに損を確定させてしまいます。
$50で買った株が10%下がって$45になったら有無を言わせずに売ってしまう、こんな感じです。
それよりもっと下がるのを防ぐためにです。
損切りしないとなにが起こるかと言うと、例えば、
1、その株がもっと下がる
2、どうしよう、こんなはずじゃなかった
3、上る可能性もあるかもしれないから待つか?
4、あ”、もっと下がった!今売ると損失でかすぎ
5、売るに売れない
6、塩漬け確定。いつまで塩漬けするのやら
セミリ太郎にもこういう苦い経験があります。
これのいけないのは、いつまで塩漬けすることになるのかわからないこと。
一生塩漬けかもしれません。
その間その分の資金が使えなくなってしまいます。
他に投資していたら2倍になったかもしれない資金です。
そして10年後、買ったときよりも下がったままの塩漬けしたその保有株が自分のポートフォリオに入っているのを見て、もはや見たくない存在になったりします。
そうなる前に損切りしましょう。
損切りの方法は人それぞれですが、短期トレードの場合は銘柄やその株価にもよりますが、
5パーセント下がったら売ってしまうという%派、
$2下がったら売ってしまおうという $金額派、
などでしょうか。
損切りは損を確定するという辛い決断をしなければいけない技術ですが、ゆくゆくは自分の投資資金を守るというポジティブな技術なのです。
下がった時に自分の感情が許してくれなくて設定していた損切り金額を守れずに損切りができなくなってしまうこともあります。
そして株価はもっと下がってしまった。
そういう人は自分の感情に左右させないためにも損切り金額を指値注文しておくのも一つの方法ですね。
自分の感情に決定権を与えないオートマティック損切りです。
(ただし気をつけないといけないのは暴落時には指値を飛び越えてしまい指値が発動しないこともあるようなのでこれには注意が必要です)
辛い損切りですが、損切りで取り返した資金を新たな銘柄に投資しそこから利益を得ればよいのです。前向きな投資方法です。
(それにくらべて塩漬けは辛くつまらないです)
損切りについて書きましたが、長期保有目的の長期投資家が長期保有を決めた優良銘柄の場合は5%、10%、20%という上下は誤差であったりノイズであったりするので、5%で損切りなどということは考えなくても良いと思います。
長期保有前提の投資家なら、
"長期で保有するつもりでいた銘柄だけど直近3年間の会社の業績が芳しくなく今後5年間もあまり期待できなそうだからそろそろ売ってしまおう"とか
"この配当こそまずまず出しているけど5年間もダラダラしている銘柄は今売ると損失確定だけれど売ってしまおう、他にもっと良い投資先が見つかったからね"
こんな感じでしょうか。