庶民の個人投資家がプロの投資家に勝つ方法
庶民の個人投資家がプロの投資家に勝つ方法などということを書いてみたいと思った矢先、
ふと、
いや、待てよ、
個人投資家がプロより弱いということはないのでは?
むしろ
【プロの投資家が個人投資家に勝つ方法】というタイトルにしたほうが面白いのでは
などと思い
タイトルとは逆の視点で書いてみることにしました。
(この文章の中で言うプロの投資家とはお客様から集めたお金を運用し収益を上げることを目的とした機関投資家のことです。自分が機関投資家だったらということを想像して書いてみました)
自分がプロの投資家であると仮定して書いてみる;
①プロの投資家からしたら、期間ごとに成績を出さなくてもよい個人投資家が羨ましい。
プロの投資家は四半期の成績、年次の成績、これらで好成績を叩き出さなければいけないので大変。
そもそも株なんて長期で持っていたほうが有利なんだから、
短期間で好成績出さなきゃいけないということはいくつかのトレードでうまくいかなきゃいけない、もしくはいくつかの銘柄が短期間で運良く値上がりしなきゃいけない、しかも四半期も年次も、毎回好成績出すのなかなか難しい。
今季好成績を出すために今絶好調の銘柄を売ってしまうのも勿体ないなあ。
かといって今年は駄目ですが5年待ってください、そうしたら5年後にはめちゃくちゃ良い結果出せますよ、なんて言っても誰も自分のこと信じてくれないし。短期で好成績叩き出すの難しいな。辛い。
こんな感じでしょうか。
それに対して
個人投資家は今年良い成績が出せなくてもそれだけのことです。来年でも良し、再来年でも良しですから。
②プロの投資家からしたら、自己資金のみで投資できる個人投資家が羨ましい。
プロの投資家は他人のお金を預かって現実離れした金額を運用しないといけないので
1%の値動きがすでに自分の人生を賭けなきゃいけないような金額。
1%の株価の下落でも精神的に辛い。10%来たら終わり。その前に損切りか?
金額が大きいだけあって決断が難しい。
それに対して
一般的な個人投資家は100万円なり1000万円なり、もしくは1億円位、現実味のある金額で運用するので1%の値動きも1万円から100万円、現実味のある数字です。なんなら失敗しても働いて稼いだ金額を入金すれば間に合うような数字。
金額も自分の許容範囲でやればよいのでストレスが多すぎると思ったら減らせばよいしもっといけると思ったら追加投資してもよいし。
自分に負担のない金額で無理なく運用できる。
③プロの投資家からしたら、塩漬けしても怒られない個人投資家が羨ましい。
プロの投資家は塩漬けなどという悠長なことをやっている余裕はなく全資金を効率的に運用して最高の結果を出さなければいけません。
それに対して、
個人投資家は下落した株をしばらく放っておいて塩漬けにして配当金でも貰いながら将来のいつかどこかで株価が回復したところで売る、そういうことをしても誰にも怒られないし大したことではない。むしろそれも戦略のうちとか言える。
つまらない株が自分のポートフォリオに入っていてなんだか見たくないな、そのくらいかもしれません。
④プロの投資家からしたら、自分の力で入金力を高められる個人投資家が羨ましい。
プロの投資家はお客様から預かったお金を運用して増やすことを求められる。
それに対して、
個人投資家は自分の入金力によっても投資資金を増やしていけるので入金力込みの長期右肩上がりのチャートが作りやすい。
入金力も含めた金額が自分の実力であり結果なので右肩上がりになるチャートは見ていて楽しい。
⑤プロの投資家からしたら、ポートフォリオの中身を自由にいじれる個人投資家が羨ましい。
プロの投資家はポートフォリオの中身をいじったり入れ替えたりした時にお客様から文句の一つでもでたりするかもしれないなどと余計な心配をしなければならない。それによって四半期で良い結果が出なかった場合はなおさら胃が痛くなる。
それに対して、
個人投資家は自分が思うように、自分が好きなように、好きなタイミングでポートフォリオをいじれる。まさに自由。
⑥プロの投資家からしたら、好きな時に株価から離れられる個人投資家が羨ましい。
プロの投資家は月〜金、8-17、市場に勝つために株価と戦い続けなければいけないので体力的にも精神的にも疲れる。
それに対して、
個人投資家は好きな時に株価を見て好きな時に株価から離れられるので疲れない。
見たい時に見る株価は楽しい。
株価など見ずに何もしなくても運用ができる、むしろ何もしないほうが好成績が残せる場合もあるので投資の運用が効率的。
体力的に疲れることもなければ精神的にも疲れない。
むしろ株式運用を楽しみ余計に健康になるほど!
⑦プロの投資家からしたら、自分で好成績を残した時のリターンが自分に戻ってくる個人投資家が羨ましい。
プロの投資家は好成績を残すことを求められているので好成績を残すのが当たり前。好成績を残したらちょっと昇給やボーナスが出るかもしれない。でも来年も同じように好成績を残さないと昇給やボーナスは増えないかもしれない。
それに対して、
個人投資家は自分へのリターンは昇給やボーナスではなく株からのリターン。
自分が出した好成績は自分に直接リターンとして帰ってくる、しかも永遠に続き年々大きくなっていく可能性を秘めたリターン。
自分の入金力、銘柄選別、忍耐、決断、自分がやったことが直接自分に還元されるのでやりがいがある。
【結論】
ということでプロの投資家はさぞ大変なのだろうと想像します。
【プロの投資家が個人投資家に勝つ方法】というタイトルにしても
プロの投資家が個人投資家に勝てる気がしない。
逆に言うと個人投資家は普通に長期投資していればプロの投資家に勝てる
こんな感じでしょうか。そんな気がします。
(全て勝手なイマジネーションのみで書いた記事ですので本気になさらないでください)